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過去の栄光

西武木村サヨナラ弾OP戦に続き練習試合も“優勝”

西武が“優勝”を決めた。木村文紀外野手(31)が2-2で迎えたロッテ戦(メットライフドーム)の9回、バックスクリーンへ豪快なサヨナラアーチをたたき込んだ。

打った瞬間にそれと分かるきれいな放物線だった。同点の9回。木村は1ボールからロッテ東妻の146キロ直球を振り抜いた。シュート気味に真ん中に入ってきたミスピッチを逃さず強振。バックスクリーンへ運んだ。「率直にうれしい。先頭打者だったので、しっかりと投手のタイミングに合わせて打ちに行った結果がたまたまホームランになった。いいタイミングで振りに行けたかなと思います」と納得の一打だった。

新型コロナウイルス対策のため、サヨナラ勝ちを祝うハイタッチもなければ、ダッグアウトから選手が飛び出して来ることもなし。「コロナなんで仕方ないんじゃないですか。開幕しても最初無観客でいくので、その中で頑張っていくしかないと思います」。普段のサヨナラ勝ちとは違う静かな幕切れだったが、ダイヤモンドを1周してベンチに腰を下ろした木村の顔には満足感が表れた。

投手として西武に入団したが、埼玉栄高時代には高校通算33本塁打。打者転向間もない13年には、新人だった日本ハム大谷(現エンゼルス)から2軍戦で2発を放ったこともある。今年は金子、スパンジェンバーグが外野のレギュラーとして決定的。木村は定位置争いで川越と鈴木に追われる立場となったが、パンチ力で右翼レギュラー当確ランプをともした。辻監督も「(練習試合に起用しない時は)ちょっと背中から腰にかけて張りがあったけど全然問題ないです」とスタメン起用に太鼓判を押した。