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サイボクハム、レストラン出店で川越の営業強化

 埼玉種畜牧場・サイボクハム(埼玉県日高市)は川越市内での営業体制を強化する。15日に同市中心部にハム・ソーセージのグリル料理を中心としたレストランを出店し、近くにある直営の小売店と連携して自社製品を売り込む。川越市日高市の本店に次ぐ小売部門の拠点だったが、レストラン出店によって飲食と小売事業の相乗効果を狙う。

川越を訪れる観光客の利用も期待する
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川越を訪れる観光客の利用も期待する

 新たなレストラン「グリル&ビア サイボク」はJR、東武東上線川越駅と、西武新宿線本川越駅の間にある商店街のビル内に出す。店舗面積は約230平方メートルで68席を備える。自社製品のハム・ソーセージを使ったグリル料理や、キリンビール子会社のスプリングバレーブルワリー(東京・渋谷)のクラフトビールなど、ドリンクも含めて計約80種類のメニューをそろえる。

 同社が日高市の本店で運営している「レストランサイボク」は、郊外立地でファミリー客が多く、焼き肉や豚カツが売れ筋商品となっている。川越では駅に近い立地特性を生かし、ビジネスパーソンのランチや仕事帰りの飲食需要を見込んでおり、利益率の高いハム・ソーセージの売り上げ拡大に役立てる。

 川越市のレストランの近くには直営の小売店があり、新商品をレストランのメニューに加えるほか、レストランで人気を集めた商品を小売店で重点的に販売するなど、相互に連携する。笹崎静雄社長は「幅広い客層に商品の種類を知ってもらいたい」と話す。

 川越の直営店は1979年開業で、本店以外では最初の店舗。同社は県内で日高市の本店のほか、さいたま、所沢、入間の各市に直営店を展開しているが、川越店の売り上げは直営店の中で最も大きい。川越市周辺からは日高市の本店やレストラン、温浴施設を訪れる客も多い。

 人材や製造技術の体制が整ってきたこともあり、川越での営業体制強化を決めた。